鞆の浦埋め立て架橋計画の見直しを求める要望への署名のお願い

1.鞆の浦埋立架橋をめぐる情勢
江戸時代以来の歴史的町並みと港湾施設が現存する福山市鞆地区では、現在「福山市鞆地区道路港湾整備計画」が推進されています。この計画は江戸時代の港湾施設の一部を埋め立て、港湾と町並みの間を横切るように架橋するものであり、貴重な遺跡・歴史的景観を損ねるものです。
このため、多数の学術団体が幾度となく計画の見直しや反対の意思表明などを行ってきました。しかし、福山市は上記の埋立架橋計画を抜本的に見直すことなく、昨年5月には埋立架橋のための公有水面埋立免許を出願するに至りました。こうした福山市の動きに対して、多くの歴史学会が改めて計画見直しを要望しました。今年1月以降だけでも日本考古学協会、日本歴史学協会、地方史研究協議会、芸備地方史研究会、文化財保存全国協議会などが要望書を提出しました。

2.署名を募集する理由
この公有水面埋立免許をめぐっては、地元の住民団体が広島地裁に対して免許差し止め訴訟を提訴しています。この裁判は現在も係争中ですが、福山市と広島県は2008年度当初予算案に関連予算を計上しており、埋立免許の認可(工事着工)直前の状況です。
そこで改めて要望書を提出し、計画の見直しを粘り強く訴えて行きたいと考えています。ただ、従前のような学会名での要望では、なじみのない一般住民には危機感が伝わりにくいと思われます。また、今回の要望書提出は、時期的に見て埋立免許の認可前、最後の機会になる可能性が高いと思われます。そこで学術研究に携わる者の意思を明示するために、全国の研究者(大学院生、行政機関の専門職員等を含む)の方々からの署名を募集したいと考えています。

3.署名の使用目的・提出時期
今年の8月上旬に福山市へ提出することをめざしています。ただ、上述のように埋立免許の認可直前ではありますが、その時期が予想できないため、署名用紙の要望の趣旨は簡略なものにとどめます。また、この署名とは別に今年8月の情勢に合わせて各学会が要望書を提出いたします。

以上の趣旨をご理解いただき、署名活動にご協力いただきますようお願いいたします。

2008年(平成20)年5月
呼びかけ団体(50音順)
芸備地方史研究会 会 長  下向井 龍彦
史学会      理事長  村井 章介
地方史研究協議会 会 長  所 理喜夫
日本考古学協会  会 長  菊池 徹夫
日本史研究会   代表委員 髙橋 昌明
日本歴史学協会  委員長  木畑 洋一
広島史学研究会  理事長  西別府 元日
歴史科学協議会  代表委員 猪飼 隆明
大日方 純夫
歴史学研究会   委員長  藤田 覚


【署名の締め切り】
2008(平成20)年7月末日

【署名の提出方法】
芸備地方史研究会の事務局にご郵送下さい。なお、送料につきましてはまことに恐縮ですが、 各自でご負担頂きますようお願い申し上げます。
〒739-8522
広島県東広島市鏡山一丁目2-3 広島大学大学院文学研究科日本史学研究室内
芸備地方史研究会
TEL 082-424-6643(FAX兼) E-mail geishi@hiroshima-u.ac.jp

趣意書と署名用紙のダウンロード

趣意書と署名用紙の書式は、以下のPDFファイルを印刷し、ご利用ください。

趣意書(PDF

署名書式(PDF

研究者の意志を表明することを目的としております。必ず所属・肩書きをお書き下さい。
※ 福山市の市民団体が行っている署名募集とは関係ありません。

なお、趣意書および署名用紙の書式は、下記のHPからもダウンロードできます。

芸備地方史研究会 http://home.hiroshima-u.ac.jp/geishi/