2010年 成田大会 『北総地域の水辺と台地―生活空間の歴史的変容―』

「水辺と台地」に特徴づけられる自然環境のもとで形成・展開された地域社会の具体相を検討するとともに、人々の生活空間が変容する政治的・経済的・社会的諸関係を考察する。

2010 雄山閣
2011.10刊
A5判・300頁
定価6,930円(税込)

I 古代・中世の北総地域と水辺
大塚 初重「印旛沼をめぐる古墳群の特質と地域社会―印波国造論に関連して―」
川尻 秋生「印波国造と東国社会」
阪田 正一「下総龍腹寺の板碑群」

II 北総台地と近世の開発
高見澤美紀「享保期佐倉牧における新田「開発」の特質」
佐々木克哉「在地村役人の視点から見る天保期の印旛沼堀割普請」
高木 謙一「近世下総における検地と土地認識―佐倉藩領の在地把握と弘化期隠田出入一件を中心に―」

III 近・現代の地域経済と生活空間
高木晋一郎「近代北総における貨物輸送―下利根川水運の衰退と成田鉄道―」
秋山 笑子「水辺の環境と生活の変容―手賀沼のほとりで農に生きた人:増田実日記から―」
相川 陽一「成田空港建設と地域社会変容―巨大開発下における農民主体の形成と展開―」

IV 江戸・東京と北総
吉原健一郎「江戸の嘉永文化」
木村  涼「七代目市川團十郎と成田山額堂寄進―「五側」の扁額奉納とともに―」
藤方 博之「旧佐倉藩士族結社の活動と士族の「家」―同協社を事例として―」

第六一回(成田)大会の記録