地域の人々が蓄積してきた、固有の政治・経済・社会・文化を育む力、そして今後の発展を支える可能性のある力である「地力」。徳島発展の歴史的基盤を「地力」の観点から探ることにより、徳島の歴史を再構成し、発信する。
雄山閣より購入
2017年10月刊行
定価 7,344円(税込)
目次
序文 廣瀨良弘
刊行にあたって 大会成果論集刊行特別委員会
Ⅰ「地力」を支える政治的環境
橋詰 茂「中世後期東瀬戸内地域をめぐる諸相―島・湊・船― 」
西本和哉「弥生時代における赤色顔料の生産と流通」
森脇崇文「足利義昭帰洛戦争の展開と四国情勢」
根津寿夫「森水軍からみた近世の阿波 」
Ⅱ「地力」を生み出す生業
平井松午「吉野川流域の竹林景観と藍作―洪水との共生― 」
中村 豊「徳島・吉野川下流域における先史・古代の農耕について 」
大村拓生「中世阿波国の木材産出と流通の展開 」
松永友和「阿波藍をめぐる藍商・紺屋と藩政の動向―藍商手塚家・井上家を中心に― 」
Ⅲ「地力」を拡げる内と外との交流
天羽利夫「人類学者鳥居龍蔵の足跡と業績―生地徳島からの情報発信―」
小川裕久「大原呑舟と阿波 」
森本幾子「近世近代移行期の商人資本と地域経済
111111111―山西家による肥料代金決済をめぐって―」
磯本宏紀「以西底曳網漁業における漁民の移住と定住化 」
第六八回(徳島)大会の記録 大会成果論集刊行特別委員会