1.テーマ
みぢかな歴史のつむぎかた―自治体史編さんへ向けた大字誌の可能性—
2.開催趣旨
本フォーラムは、ぐんま史料ネットが事業計画に位置づけている大字誌活動の可能性について、近年の自治体編さんの状況から探るものである。大字誌活動と自治体史編さんは、「地域の歴史」を住民へ普及するという共通の目的を掲げている。また、双方の取組において、文化財保護の担い手不足など史料保存における課題についても共有していると言えるだろう。
自治体史は、時代史を軸に地域の歴史を網羅的に整理したことで、地域史の研究に大きな貢献を果たしてきた。通史編とともに刊行される資料編は、史料保存の観点でみてもそれ自体が貴重な記録である。自治体史編さんによる史料調査・収集の蓄積は、地域文化遺産の防災の前提となる成果といえよう。
一方、大字誌活動は、地域に残る文化遺産を住民とともに拾い上げ、その継承に寄与する活動である。そこでは、「地域の歴史」が専門家の押し売りとならないよう、住民と協働で歴史・文化の掘り起こしが行われる。近年、このような大字誌活動の手法が自治体史編さん事業に取り入れられつつあるが、そこでは何が目指されているのだろうか。
今回のフォーラムでは、本会の大字誌活動について共有するとともに、自治体史編さんの取組を参考に、大字誌活動の可能性を考えたい。さらに、自治体史編さん事業を行っている県内の自治体を交え議論することをとおして、史料ネット・自治体・そして住民それぞれの目線で、「みぢかの歴史をつむぐ」ことの意義とその未来を模索したい。
3.日時
2023(令和 5)年 2 月 26 日(日) 13:30~17:00
4.開催方法
オンライン(ZOOM 契約)
5.プログラム
個別報告
13:30~13:35 挨拶
13:35~13:40 趣旨説明
13:40~14:10 報告①「『大字誌・角渕』の取組み」 片山 壹晴氏(玉村歴史塾)
14:10~14:40 報告②「東上野町公民館所蔵文書保存・調査の取り組みからはじまる大字誌」
野口 華世氏(ぐんま史料ネット) 池田 義久氏(前橋市東上野町)
14:40~14:50 休憩
14:50~15:20 報告③「新三木市史地域編の試み」 廣井 愛邦氏(三木市史編さん室)
15:20~15:50 報告④「『尼崎市史』及び『紀要』の編さんと史料の「活用」」 河野 未央氏(尼崎市立歴史博物館)
15:50~16:00 休憩
16:00~16:55 トークセッション「~自治体史編さんへ向けた大字誌の可能性~」
・コーディネーター 小嶋 圭(ぐんま史料ネット)
・報告者 井坂 優斗氏(館林市史編さんセンター)
勢藤 力氏(伊勢崎市図書館課市史編さん係)
小野里 了一氏(桐生市市民生活部市史編さん室)
16:55~17:00 閉会
6.主催
群馬歴史資料継承ネットワーク(ぐんま史料ネット)
群馬県立女子大学群馬学センター
7.後援
群馬県、群馬県教育委員会
館林市教育委員会、伊勢崎市教育委員会、桐生市
群馬県市町村公文書等保存活用連絡協議会(群文協)、群馬県博物館連絡協議会(群博協)
群馬県地域文化研究協議会、群馬歴史民俗研究会
8.募集定員
100名(Zoom)
9.参加資格と参加費
ともに無し
10.参加申し込みと参加方法
① 参加希望者は令和5年2月22日(水)までに、右記コードから参加申し込みフォーム(https://forms.gle/JRyDjrkD4BgwzDL8A)にアクセスし、氏名・住所・メールアドレス等を入力して参加者登録を行う。
② 参加を承認した申し込み者には、後日「接続方法」・「参加上のルール」、及び「講演・報告資料」をメールで送付する。参加登録者はその案内に従って当日サインインして参加する。
11.広報・告知方法(参加者の募集)
①ちらしの制作、周知
②プレスリリース、地元紙での告知(担当記者に情報提供)
③SNSによる告知
12.成果の公開
記録集を作成し、WEB(ホームページ)上で公開する。