「歴史資料の保存と地方史研究」

ご案内
■日時:2011年6月4日(土)13時~17時
■会場:駒沢大学駒沢キャンパス1号館301教場

※当日、資料代を徴収いたします。

主催:地方史研究協議会・全国歴史資料保存利用機関連絡協議会関東部会

内容
《報告1》「地方史研究の現状と課題」
地方史研究協議会 桜井昭男氏

《報告2》「全国アンケートからみえてきた地域資料の保存状況」
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会関東部会 福嶋紀子氏

《報告3》「自治体史編さん事業後の動向と自治体史の再検証」
北区立中央図書館地域資料専門員 保垣孝幸氏

《報告4》「広域ネットワークによる地域資料の保存と地方史研究
-県境を越えた結びつきから-」
徳鳥県松茂町歴史民俗資料館主任学芸員 松下師一氏

《全体討論》司会 地方史研究協議会 新井浩文氏
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会関東部会 長谷川伸氏

開催にあたって(企画趣旨)

地域の歴史資料保存と活用の動向は、平成の市町村合併や地域の過疎化の進行、担い手たる史料保存利用機関を取り巻く環境の変化、地方史研究者の高齢化などにより、悪化していると言わざるをえません。
一方、2009年7月に公布された 「公文書管理法」が、本年同月から施行される運びとなりました。「同法」34条では地方自治体の文書管理についても「同法」の趣旨にのっとり公文書等の適正な管理に関して施策を策定し、これを実施するよう努めるべき旨がうたわれていることから、今後は地方自治体においても条例等の整備や公文館等の建設が進むことが予想されます。
地域資料の保存に関する近年のこのような動向がある中で、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会関東部会では2009年9月にシンポジウム 「地域の史料保存と人材育成-その現状と課題-」を開催し、地域資料保存の担い手となる後継者養成問題についての討論を行いました。また、地方史研究協議会でも、同年10月に『歴史資料の保存と地方史研究』(岩田書院)を刊行し、「歴史資料の保存とは何か」を地方史研究の立場から問題提起するなど、それぞれ取り組みを行ってきました。
そこで今回、歴史資料の保存・活用が、地方史研究を支える上で不可欠であるとの判断にたち、両協議会が共催で、本シンポジウムを企画することになりました。当日は、様々な立場から関係報告を行うとともに、参加された方々とこの間題について共に考えていきたいと思います。

地方史研究協議会
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会関東部会