『学校資料の未来-地域資料としての保存と活用-』

 

(ISBN978-4-86602-069-3 C3021)

地方史研究協議会編『学校資料の未来-地域資料としての保存と活用-』

2019年5月刊・A5判・206頁・並製本・カバー装・2800円(税別)

学校に所在するさまざまな資料(学校資料)が地域の歴史を物語る地域資料でもあるという点に着目し、学校資料を捉え直す。今後の散逸を防止する観点からも、どのような保存・活用のあり方が望ましいのか、その多様な資料を総体的に把握し、未来を展望する。
「本書のねらいと構成:学校資料を考える場合、①学校資料の存在を広く認識させるための資料認識論、②保存・活用の実践事例の蓄積と共有、③学校資料を使った研究や展示等を通じた資料的価値の追究、という3点について、議論を深めなければならない。そこで、本書では以下のような3章構成とすることとした。」(「刊行にあたって」より。文責:工藤航平)

【主要目次】
第1章 学校資料とはなにか
 学校組織文書と公文書館―学校アーカイブズの視点から― 嶋田 典人
 学校資料と教員が向き合うこと―勤務校での廃棄・保存・活用を通じて― 風間 洋
 学校所蔵資料の特徴と調査の課題  多和田真理子
第2章 学校資料を守り、受け継ぐ
 学校資料をどう伝えるか―横浜市内の活用事例から― 羽毛田智幸
 地域博物館と学校資料 実松 幸男
 学校資料の保存と活用―その現状と課題― 和崎光太郎
 学校統廃合における資料保存  小山 元孝
第3章 学校資料で地域の歴史を語る
 明治初年小学校創立期の学校史叙述と史料―東京府管下「開学願書」の再検討― 工藤 航平
 学校資料の利活用とその保存―地域史資料としての学校日誌― 大平 聡
 学校史編纂と学校資料―私立成田高等学校の事例― 深田富佐夫
 台湾に残る日本統治時代の学校資料―現代日本の地歴科教員が戦前台湾の国史科教員の足跡を追う― 神田 基成
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